身に覚えのない当選通知や高額配当の案内は、宝くじ詐欺の典型的な手口です。手数料や税金などの名目で支払いを求められ、気付いたときには高額な被害に発展しているケースも珍しくありません。
宝くじに関する詐欺は泣き寝入りする方も多いですが、早期に弁護士へ相談することで、被害を回復できる可能性があります。
本記事では、宝くじ詐欺の手口から返金事例、被害に遭ったときの対応方法まで、弁護士がわかりやすく解説します。「もしかして詐欺かもしれない」と感じている方は、ぜひ最後までお読みください。
【監修】

| 伊藤 建(いとう たける) 消費者庁出身・法律事務所Z代表弁護士 2011年に国家公務員第Ⅰ種試験、司法試験にダブル合格。多くの詐欺被害案件を手がけ、被害額数100億円の大規模詐欺事件でも勝訴判決を得る等の実績を有する。 |
宝くじ詐欺とは

宝くじ詐欺とは、宝くじの当選や予想情報などを口実にして、金銭をだまし取る詐欺行為の総称です。「高額当選した」「当選番号を教える」といった言葉で近づき、冷静な判断力を奪ったうえで金銭を要求します。
本来、宝くじは購入者が自ら当選結果を確認する仕組みであり、第三者から当選通知が届くことはありません。また宝くじの抽選は、公開の場で厳正かつ公正に実施されているため、事前に結果を知ることは不可能です。
少しでも不審な連絡が届いたら詐欺を疑い、金銭を支払ってしまった場合は早めに弁護士へ相談しましょう。
宝くじ詐欺の代表的な手口4つ

宝くじ詐欺には、いくつかの典型的な手口があります。
- 偽の当選通知メール詐取
- 当選番号の予想でだまし取る詐欺
- 宝くじの受け取り代行を依頼するオレオレ詐欺
- 宝くじ時効当せん金の配当を謳う詐欺
それぞれの手口を詳しく解説するので、自分に当てはまるケースがないか確認してみてください。
1. 偽の当選通知メール詐取
「宝くじに当選しました」というメールやSMSを送り、当選金を受け取るためとして、手数料・税金・保証金などを支払わせる手口です。詐欺師は、銀行や日本宝くじ協会など実在する機関を装い、公式ロゴや印鑑風の画像を使って信頼性を演出しています。
前提として、公式の宝くじサービスが個人に当選通知を送ることはありません。実際にみずほ銀行でも、以下のように明記されています。
みずほ銀行より当せん者に対し、メールでご通知することは一切ありません。
引用:みずほ銀行|宝くじの当せん・換金等にまつわる詐欺にご注意ください
身に覚えのない当選通知は、内容に関わらずすべて詐欺と判断し、URLのクリックや個人情報の入力は行わないようにしてください。
2. 当選番号の予想でだまし取る詐欺
「あなたは高額当選に近い運気にいる」「鑑定を進めれば当選番号が見えてくる」などと伝え、高額な鑑定料やサイト内ポイントを支払わせる手口です。占い師や鑑定士を名乗る人物が、金運の上昇や宝くじ当選の可能性をほのめかし、やり取りを続けるよう誘導します。
占いサイトでは、メッセージの送受信や鑑定の続きを見るためにポイント購入が必要になるケースがあります。最初は無料鑑定や少額の利用から始まっても、「あと少しで結果が出る」「この言葉を送れば運気が開く」「鑑定を途中でやめると当選の流れが途切れる」などと言われ、課金を重ねてしまうケースも少なくありません。
また、占いのサイトだけでなく、統計データや過去の当選番号の分析結果を見せて信用させる手口もあります。「過去の当選傾向から高確率で番号を分析できる」「独自の統計と鑑定を組み合わせて当選番号を導き出す」などと説明し、予想料や鑑定料、情報料を請求するケースです。もっともらしいグラフや数字が示されると信頼できるサービスのように見えますが、宝くじの当選を保証できるものではありません。
宝くじの当選番号は偶然によって決まるものであり、占いや鑑定によって事前に知ることはできません。統計データや過去の当選結果をもとにした説明があっても、将来の当選番号を確実に予測できるわけではないため、「高確率で当たる」「特別に番号を教える」などの言葉には注意が必要です。

3. 宝くじの受け取り代行を依頼するオレオレ詐欺
「自分の代わりに宝くじの当選金を受け取ってほしい」などと持ちかけ、手数料や保証金を名目に金銭をだまし取る手口もあります。知人や家族を装うケースが多く、警戒心が薄れやすいのが特徴です。
特に「急いでいる」「今すぐ振り込んでほしい」と緊急性を強調されると判断力が鈍り、すぐに送金してしまう方も少なくありません。
家族を名乗った急な金銭依頼があった場合は、一度電話を切り、必ず本人に直接確認することが大切です。宝くじの当選金の受け取りには、本人確認手続きが必要なので、代行を依頼された時点で詐欺を疑いましょう。
4. 宝くじ時効当せん金の配当を謳う詐欺
受け取り期限を過ぎた当選金(時効当せん金)を配当すると称して金銭をだまし取る手口です。「時効当せん金を特別に配当する」「登録すれば受け取れる」といった案内を送り、手数料や登録料の支払いを求めるケースが確認されています。
しかし宝くじの時効当せん金は、発売元である全国都道府県および20指定都市に納められる仕組みです。一般の個人に配当されることはないので、時効当せん金の配当通知が届いても無視するようにしてください。
宝くじ詐欺に共通する3つの特徴

宝くじ詐欺には複数の手口が存在しますが、共通する特徴を理解しておくことで被害を未然に防ぎやすくなります。
- 手数料や保証金の名目で金銭を要求する
- 手続きを急がせる
- 複雑な手続きで判断力を奪う
宝くじ詐欺を見抜くためにも、具体的な手口と合わせて把握しておきましょう。
手数料や保証金の名目で金銭を要求する
宝くじ詐欺では、当選金の受け取りに必要と称し、手数料や保証金などの名目で金銭を要求してくるのが特徴です。一度支払うと「追加手続きが必要」として新たな請求が続き、被害総額が膨れ上がるケースもあります。
前提として本物の宝くじでは、当選金を受け取る前に手数料の支払いが発生することはありません。金銭の支払いを求められた時点で詐欺を疑い、すぐに支払いを止めることが重要です。
手続きを急がせる
宝くじ詐欺では「今日中に手続きしないと当選が無効になる」「残り枠がわずかしかない」といった言葉で、被害者を急かすケースが多く見られます。時間的な制約を設けることで、被害者が冷静に考えたり第三者に相談したりする機会を奪うのが狙いです。
本物の手続きであれば、正当な理由なしに期限が設けられることはありません。どれだけ急かされても一度立ち止まり、信頼できる人に相談することが被害防止につながります。
複雑な手続きで判断力を奪う
「国際送金のために外国為替の手続きが必要」「専用の電子マネーでしか受け取れない」など、手続きが複雑な場合も詐欺を疑いましょう。
特に、次々と新たな条件が出てきたり複数の口座への振込を求められたりする場合は、詐欺の可能性が高いです。
なかには、手続きを進める中で個人情報を少しずつ引き出し、フィッシング詐欺や別の犯罪に悪用するケースもあります。手続き方法に違和感を覚えたら手を止め、弁護士や消費生活センターに相談することが大切です。
宝くじ詐欺は返金可能?実際の被害と解決事例を紹介

宝くじ詐欺の被害に遭っても、支払い方法によっては被害を取り戻せる可能性があります。
- 銀行振込の場合:振込直後であれば口座を凍結できる可能性がある
- クレジットカード払い:カード会社へのチャージバック申請により、返金を求められるケースがある
宝くじ詐欺では返金を諦めてしまう方も多いですが、早期に弁護士へ相談することで解決につながるケースは存在します。ここでは、実際に法律事務所Zが担当した宝くじ詐欺の被害と解決事例を紹介します。
「高額当選」をうたった詐欺で251万円の被害から163万円の返金に成功!
「高額当選させます」という広告をクリックしたことをきっかけに、占い詐欺の被害に遭ったUさん。無料鑑定を受けるために会員登録をしたところ、「明日にでも高額当選させますよ」といった言葉をかけられ、有料鑑定へと誘導されました。
鑑定士から「運気を覚醒させれば宝くじの当選番号が自然と降りてくる」と説明され、メッセージのやり取りごとに課金を継続。最終的には251万円もの高額な料金を支払ったといいます。
その後、SNSで目にした法律事務所の広告を見て詐欺を疑い、占いサイトとの連絡を遮断したうえで法律事務所Zへご相談されました。運営会社に対して粘り強く交渉を続けた結果、最終的に163万円の返金に成功しています。

3回メッセージを送れば当選番号が分かるはずが…20万円の被害。13万円の返金に成功
「無料で占います」という広告に惹かれて、占いサイトを利用し始めたSさん。「無料なら試してみよう」という軽い気持ちでクリックしたことが被害の入り口となりました。
無料鑑定が終わると「あと3回メッセージを送信すれば鑑定が完了し、宝くじの当選番号がわかる」と案内されたといいます。しかし指示どおりに送信しても鑑定は完了せず、「当たるかもしれない」という期待感から支払いを続けてしまったそうです。
Sさんは、実際に宝くじを購入したものの当選せず、占いサイトを詐欺だと確信。法律事務所Zへのご相談にいたり、20万円の被害のうち13万円の返金に成功しました。

偽の体験談を信じてしまい80万円の被害。56万円の返金成功
Tさんは、メール画面に表示された占いサイトの広告をきっかけに詐欺被害に遭いました。「言われたとおりにしたら高額当選した」という体験談が掲載されていたことから、占いサイトを信じてしまったといいます。
無料鑑定では「あなたは数万人のなかで特別な金運を持つ方」と告げられ、新たに登場した占い師の指示にしたがってメッセージのやり取りを継続。当選番号の鑑定を受けるために何度も課金を続けた結果、最終的な支払い総額は約80万円にまで膨らみました。
資金が尽きたタイミングで、占い師の非現実的な指示に違和感を覚え、法律事務所Zへご相談。迅速な返金交渉の結果、被害額80万円のうち56万円の返金に成功しました。

宝くじ詐欺に遭ったときの対応方法

宝くじ詐欺の被害に気付いたら、迅速かつ適切な対応をとることが大切です。ここでは、被害発覚後に取るべき対応をSTEP形式で解説します。
- STEP1:詐欺業者との連絡をただちに遮断する
- STEP2:証拠を保全する
- STEP3:銀行・クレジットカード会社に支払い停止を依頼する
- STEP4:弁護士に相談する
「宝くじ詐欺に遭ったかもしれない」と不安に感じている方は、ぜひ参考にしてください。
STEP1:詐欺業者との連絡をただちに遮断する
宝くじ詐欺の被害に気付いたら、詐欺業者との連絡を即座に断つことが大切です。連絡を継続してしまうと、追加の金銭を要求されたり、個人情報をさらに引き出されたりするリスクが高まります。
「あと少しで当選番号がわかる」「手続きが完了すれば当選金を送る」といった説明で引き止められるケースもありますが、一切無視して問題ありません。
ただし、宝くじの予想サイトや占いサイトに会員登録をしている場合は、証拠保全のために退会はしないようにしましょう。
STEP2:証拠を保全する
返金交渉や法的手続きを進めるには、詐欺に関する証拠が必要です。具体的に保全すべき証拠の例としては以下が挙げられます。
| <保全すべき証拠の例> メールやSMS、LINEのやりとりのスクリーンショット 振込明細や領収書詐欺業者のWebサイトのURL・画面 |
時間が経過するとメッセージが自動削除されたり、業者側がアカウントを削除したりして、証拠が失われてしまうことがあります。被害に気付いたら、早急に証拠を集め始めることが重要です。
STEP3:銀行・クレジットカード会社に支払い停止を依頼する
証拠の保全と並行して、利用した金融機関への連絡も速やかに行いましょう。銀行振込で支払った場合は、振込先の金融機関と自身の取引銀行に連絡することで、振込の停止や取り消しを依頼できます。
またクレジットカードを利用した場合は、カード会社にチャージバック申請を行うことで、 支払いの取り消しが認められるケースがあります。金融機関に連絡するときは、振込日時・被害金額・相手の口座情報などを正確に伝えることが大切です。
STEP4:弁護士に相談する
宝くじ詐欺の被害は、警察や消費生活センターにも相談できますが、お金を取り戻すには弁護士へ相談するのがおすすめです。
弁護士であれば、法的根拠に基づいて詐欺業者の身元調査から返金交渉、民事訴訟の提起まで代行してもらえます。弁護士が介入することで、相手側が交渉に応じやすくなるのも強みのひとつです。
「弁護士への相談は敷居が高い」と感じる方も多いですが、近年では初回相談を無料で受け付けている法律事務所も増えています。被害回復を諦める前に、まずは状況を相談してみましょう。
法律事務所Zなら着手金・相談料無料
法律事務所Zでは、宝くじ詐欺をはじめとする消費者被害の相談を着手金・相談料無料で受け付けています。「被害額が少額で相談しにくい」「証拠が少ない」といった状況でも、気軽にご相談が可能です。
無料相談では弁護士が直接状況をヒアリングし、返金の可能性や今後の対応方針についてわかりやすくご説明します。詐欺被害に強い弁護士が多数在籍していますので、宝くじ詐欺の被害に遭った方は、1人で抱え込まずに法律事務所Zへご連絡ください
宝くじ詐欺を疑ったら法律事務所Zへご相談ください
宝くじ詐欺は、被害者の期待感につけ込み、金銭をだまし取る悪質な詐欺です。宝くじの当選や予想情報を口実に、手数料や保証金などの名目で金銭を要求してきます。
宝くじ詐欺の被害に遭ったら、弁護士へ早期に相談することが大切です。弁護士なら法的根拠をもとに返金交渉を進められるので、被害回復の可能性が高まります。
私たち法律事務所Zには、消費者庁出身の弁護士・伊藤建をはじめ、詐欺被害に強い専門弁護士が在籍しています。証拠収集や返金交渉のほか、必要に応じて訴訟まで一貫してサポート。相談料・着手金は無料で、安心してご依頼いただける体制を整備しています。
「宝くじ詐欺かもしれない」とお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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