スマホサイトやアプリの手軽さを利用し、利用者からお金を騙し取る悪徳占いサイトが増えている――。
前回は占い詐欺サイトの特徴を紹介しました。今回は、実際に被害に遭ってしまった場合に、課金したお金を取り返すことができるのかについて、解説していきます。
父親の借金を背負い占いサイトに・・・
40代女性のBさんは、亡くなった父親の借金約1,000万円を肩代わりすることに。困り果てていた時に、インターネット広告で目にした「高額当選」「無料鑑定」の文字に惹かれて占いサイトにアクセスしました。そこには、自分と同じく借金に困っている人が鑑定を通じて高額当選を果たすまでの過程が紹介されていました。わらにもすがる思いで会員登録したBさんは、「もう少しで鑑定完了」「あなただけの特別な待遇を」など言葉巧みに誘導されて課金を続けた結果、借金が増えてしまいました。
弁護士による返還請求がポイント
詐欺サイトとは気付かずに課金してしまったBさんは、返金してもらうことができるでしょうか。結論から申し上げますと、詐欺サイトに課金をしてしまった場合、弁護士が介入することで取り返すことができる可能性があります。ここで大事なのは、返金請求ができるのは弁護士だけということです。警察や消費者センターに連絡をして相談に乗ってもらうことはできますが、返金対応はしてもらえません。
返金までの流れ
では、どうすれば返金されるのでしょうか。私たち弁護士はどのような手段で課金したか、つまりどのようにして詐欺サイト運営者に対して支払いを行なったかによって、返金請求の方法を使い分けます。
現金振り込みで支払っていた場合、まずは弁護士が振込先の口座を凍結。現金の動きを止めてから運営会社と返金交渉を行ないます。クレジットカードで支払っていた場合、クレジットカード会社に対して支払い停止を求めたり、チャージバック（※）手続きによって返金交渉を行ないます。
※クレジットカードが不正に利用された場合に、決済を取り消して利用者に返金すること。
コンビニ決済で支払った場合は、収納代行会社に対し支払い停止を求めたり、電子マネーの場合は電子マネーの運営会社に返金交渉を行ないます。
相談料・着手金０円
「騙された自分が悪いから・・・」とためらう方もいらっしゃいますが、まずは私たち弁護士に相談してみてください。法律事務所Zでは、返金までにかかる費用は「成功報酬のみ」です。相談料や着手金はいただきません。消費者被害に精通した占い詐欺被害専門チームの弁護士が詐欺の状況を調査し、あらゆる手段でスピーディーに大切なお金を取り返します。
