占い詐欺サイトの返金請求に役立つ3つの証拠

占い詐欺

占いサイト上で促されるままに、高額の課金をしてしまう消費者トラブルが増えています。当事務所にも多くの相談をいただいており、法律ドットコムでも注意喚起の記事をいくつか配信してきました。今回は占いサイトに返金請求する際に用意しておきたい、3つの証拠について解説いたします。

証拠その① 支払い明細書類

返金請求をするには、そもそもいくら課金したのかを把握する必要があります。返金請求をする相手である占いサイトの運営会社に対して、いくら支払ったかが分かる支払い明細を用意することが望ましいです。占いサイトに課金していることを家族に隠していて、支払い明細を処分してしまっている方も多いですが、返金請求の際に大切な証明となるので、捨てずに保管しましょう。

銀行振込で支払った場合は、通帳のコピーや振込明細などです。通帳を捨てることはないので、用意できるかと思います。一方、ATMを使って現金で振り込みをした場合には注意が必要です。現金のため通帳に記載はされず、ATMから出てきた振込明細が証明となりますが、その場で処分してしまっていることが多いからです。クレジットカード決済の場合は、カードの利用明細となります。

さらに、占いサイトへの支払い方法で多いのが、コンビニで購入可能なプリペイド式の電子マネーです。どこに支払ったかが分からないため、足が付きにくいとみて占いサイトの運営会社側が指定してくることが多いです。

代表的な決済サービスとしては、NetRideCash(ネットライドキャッシュ)やBitCash(ビットキャッシュ)などがあります。これらのサービスを使って支払った方は、コンビニで購入した際に発行される半券を取っておきましょう。今回の話の本筋からは逸れますが、明細上の支払い先の名義が占いサイトの運営会社とは異なる別会社になっている場合があります。この場合、ダミー会社をお金の受け取り窓口に使っていることが考えられ、詐欺サイトである可能性が非常に高いです。

証拠その② 占いの結果や鑑定メール

占いサイトが詐欺であることを立証する上で、占いの結果や鑑定メールなどの内容が極めて重要となります。個別の占いを標榜していながら、実際は使い回しの定型文を使っていたり、課金を促すだけのメールを送りつけている場合、詐欺行為として返金の根拠となり得るからです。鑑定結果がメールで届く場合は、メールを削除せずに保管するようにしましょう。また、会員用のウェブサイト上で占い結果を閲覧するタイプもありますが、悪質な占いサイトの場合は数日で結果を削除してしまいます。

この記事を読んでいる方は、今すぐ占い結果画面をスクリーンショットで保存するようにしましょう。スクリーンショットの仕方がわからない方は、物理的に画面をカメラで撮影しても構いません。

証拠その③ 占いサイトの会員ID

当事務所には、様々な占いサイトへの返金請求に関する相談が寄せられます。これまで返金に成功した占いサイトの運営会社は数十社を超えます。一度返金請求に成功した運営会社であれば、新規の請求に関しても応じてもらいやすいです。占いサイトの運営者は、会員情報をリストにして管理しており、それぞれの会員がいくら課金したかを記録して残していることが多いです。返金請求時に会員IDなどの会員情報を伝えると、請求金額と実際に課金した金額の照会がしやすいので、スムーズに返金が進む場合があるのです。当事務所の事例では、返金請求した当日に返金に成功した最短記録があります。

弁護士に相談を

当事務所には、豊富な返金請求の実績を持つ弁護士が在籍しており、占いサイトの種類や課金方法などの条件に応じて、最適な請求方法で返金のお手伝いをいたします。金額の多い少ないに関係なく、まずはお気軽に相談してください。

小野寺俊平

弁護士登録と同時に起業。弁護士としてブロックチェーンを活用したプロダクトを開発する企業へのリーガルサポートを行い、自らの会社でも資金調達やプロダクトの開発を行う。法律文書の作成や管理、電子契約などの様々なリーガルテックサービスが登場する中で、それらを活用し、法務を効率化していくためには、法律家のサポートが必要であることに気付き、2020年1月、法律事務所Neonを共同設立し、パートナーに就任。自らがIT企業を経営している経験を活かしたリーガルサービスや、資金調達のアドバイスを強みとしている。

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